秋が近づいてきた今日この頃(といっても今日は夏のように暑かったですが・・・)

先日、9月から飼育していた晩秋期のお蚕の繭を出荷することができました。


飼育中は研修でお世話になった金井さんご夫婦が来てくださるなど嬉しいことがありました。


4万5000頭というこれまでで一番多い量のお蚕を飼育したので、作業が大変でしたが、無事にほとんどのお蚕が良い繭をつくってくれました。上の写真のとおり、回転まぶしにびっしりと繭が敷き詰められているところも(空いているところが2つしかないの分かりますでしょうか?)


結果的にこの数のまぶしから約100キロの繭をとることができました。
お手伝いの皆さまのおかげもあって新しく植えることのできた桑園からとても良い桑がとれたので、それが良いかたちで響いてくれました。

続けざまで初冬期のお蚕がやってきました。
これが今シーズン最後のお蚕です。今年の反省を活かし、事故のないように結果を残したいと思います!


大中小のお蚕。大きさはバラバラなんですが、みんな同じ日にこちらにやってきました。
一番小さいサイズのお蚕から、一番大きなサイズのお蚕まで成長するのには、約10日くらいでしょうか?

半日で目に見えるほど大きくなる蚕ほどには無理ですが、少しずつでも伸びていきたいと思います。
晩秋蚕が終わり、初冬蚕が来ました。
Tuesday, October 10, 2017

晩秋蚕が終わり、初冬蚕が来ました。


お蚕がくるとあっという間に時が過ぎていきます。
ということで、先日、春蚕の繭を出荷することができ、春シーズンのお蚕を無事に終了することができました。


作業中盤では、幼稚園時代からのくされ縁のT君が来てくれ、作業を手伝ってくれました。日本各地で人力車をひいてきただけあって、貴重な男手大変助かりました。ありがとう!

※ 以下、虫の画像が続くので、苦手な方はお控えください。


お蚕がたくさん桑を食べる時期になると、このようにどっさり桑を与えても・・・


ものの4-5時間かそこらで、跡形もなく真っ白になってしまいます。
どんな食欲してるんですか・・・


そして、いよいよお蚕が繭を作りはじめてきました。
こうなってくると喉から手が出るほど欲しいのが “人手”!

猫の手でも借りたい!というほどのお蚕の量でもないのですが、本当にありがたいご縁で、お蚕あげ(お蚕を繭をつくる道具に移す作業)を手伝ってくれるご婦人方が名乗りでてくださったので、派遣を要請しました。


みなさん、昔は途方もない、それは途方もないお蚕をあつかっていた農家の出ということで、作業が早い早い。半日で、お蚕を2階に運ぶことができました。


お蚕の先生と桑植えでもお世話になったご家族も来てくださいました。


たくさんの人々のご協力もあり、繭がこんだけとれました。
重量にして、76.4kg。もう少しとれたかなというのが正直なところであるので、来たるべき(あと二日!)夏シーズンのお蚕に反省点を活かしていきたいと思います。

ご支援、応援してくださった方々、本当にありがとうございました。
ーーー
お酒の方でも、嬉しいニュースがありました。
私が冬場にお世話になっている聖徳銘醸の「別撰」というお酒が、2017年のIWC(インターナショナルワインチャレンジ)の「SAKE部門」普通酒の部で最高位のトロフィーを獲得しました。

https://jp.sake-times.com/special/news/sake_iwc2017-trophy

「SAKE部門」には、「純米酒の部」「純米大吟醸酒の部」「純米吟醸酒の部」「本醸造酒の部」「吟醸酒の部」「大吟醸酒の部」「古酒の部」「スパークリングの部」「普通酒の部」と、9つのカテゴリーがあり、それぞれのカテゴリーで「トロフィー」を獲得するお酒が選出されるのですが、それらのお酒からたった1つの銘柄に「チャンピオン・サケ」の称号が与えられます。

普通酒のお酒が「チャンピオン・サケ」の称号を得られるのかは真偽が分かれるところらしいですが、7/6 ロンドンでの発表を待ちたいと思います。私がお世話になっているN常務もロンドンへ。

あと2日でやってくる夏蚕を飼育しながら、吉報を待ちたいと思います!
春蚕が終わりました!そして、お酒で嬉しいことが。
Thursday, June 29, 2017

春蚕が終わりました!そして、お酒で嬉しいことが。


本日、春シーズンのお蚕がやってきました。


蚕室の準備を済ませ、桑とりに。


すがすがしい青空。
まだまだ最初の段階では、必要な桑の量は少ないですが、この日は夜遅くまで手と目を使わなければいけない作業が続きます。


午後3時、お蚕がやってきました。今回の量は、去年やった量の5倍。とはいえ、最終的な目標量の半分ほどといったところです。この量での成功なくして、先はありません。


お蚕はかたまりでやってくるので、このかたまりを拡げ、桑をくれてやります。
左が、桑をくれた後のかごです。


作業がひと段落したので、となりの富岡市で養蚕をはじめた高橋くんのお家を見学に。ちょっとした手伝いも兼ねて。随所に独自の工夫がされていて、勉強になりました。こうして近くで仲間がいるのといないのでは、心のもちようが変わってきます。


そして、大事な大事な夜の作業。
今度は、高橋くんが手伝いにきてくれました(結局、11時までかかってしまった。ありがたい限りです)

今日から、お蚕が繭をつくりはじめるまでの2週間で、お蚕はどんどんと大きく成長していきます。お蚕とまではいかないまでも、自分もこの2週間でしっかりと成長できますように。

改めて、春シーズンのお蚕のスタートです!!
春蚕がやってきました!
Sunday, May 21, 2017

春蚕がやってきました!


たくさんの方々に来ていただいた3月末の桑植えの日から、はや一ヶ月ちょっと。

【5月3日撮影】5月に入り、青葉がついてきました。

【4月16日撮影】芽が出てきたなと感じたのはこの頃です

しかし、この畑に足を運ぶたびに思うのは、本当に桑が整然と植えられているなということ。桑植えを手伝ってくれた方々の賜物です。

お蚕の先生からも「多人数でここまできれいにマルチまで張れるのはなかなかない」との一言

桑植え当日は、、、

子どもさんらも、切った桑を片づけたり

マルチにかぶせた土を踏んでかためたりと

大事な仕事をしてくれました。本当にありがたい。自分の立場で言うのもなんですが、家族総出で田植えや稲刈りなどの農作業をするネパールの情景が思い出されました。

ボランティアの皆さま、本当にありがとうございました<(_ _)>

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桑植えが終わってからは、「養蚕の道具、うちにあるから持っていきな」とご厚意で言ってくださった農家さんのもとに道具をもらいにいったり、お蚕を飼う部屋の掃除と準備をしていました(+桑畑への肥料散布と除草作業)

持ち主の農家さんは言う「ガラクタだと」われ判す「オタカラだと」

お蚕の飼育部屋 Before

お蚕の飼育部屋 After
この飼育部屋の片づけが一番大変でした。

役場の方々にも手伝っていただき、解体業者さんのもとへと何往復もかけて持っていきました。
おかげさまで、今ではお蚕を飼育する台を組み立てたり
二階では、お蚕が繭をつくる場所となる「回転まぶし」を組むことができました。
ありがたや。

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最後に、先々週お手伝いにいった米農家さんの先でのお米の苗の写真と最近庭先に植えたほうれんそうの芽の写真です。

生命が躍動する5月!
今月20日はお蚕がやってきます。
草木のようにもりもりと過ごしていきたい!

桑植えを終え、お蚕を待つ日々。
Monday, May 15, 2017

桑植えを終え、お蚕を待つ日々。


昨日は、第44回群馬県清酒品評会でした。
県内17ある蔵の今年度の造りの集大成といえる吟醸酒が集められ、品質評価・順位決めが行われました。


机の上にドバーっと並べられたお酒の数々。
1つの蔵から最大5つのお酒を出せるため、90近い数のお酒を利き酒していきます。

習いたてながらもお酒を利いていきますが、大まかには捉えられるものの、細かい違いが分からず…(同じタンクに仕込んだお酒でも搾る順番が違うだけで、味が変わってくるので、そういうお酒が一瓶一瓶、別々に置いてあったりします。ひえ~っ。)

面白いと思ったのは、今の時点で華やかで、美味しいお酒も、数ヶ月後(ちょうど全国新種鑑評会のとき)には味が落ちてきてしまったり、逆に今落ちつているお酒も数カ月に管理方法の如何で伸びてくる可能性がかなりあるということでした。

お酒も人生ならぬ酒生、山あり谷ありなんでしょうね。
しかし、全国新種鑑評会に持っていけるお酒は1つとのことなので、本当に選定が大変そうです!

ーーー
養蚕の方は、今日桑苗が届きました。
1,000本注文したうちの575本です。


畑が甘楽富岡の農協に近いので、農協の建物のちょうど影になる場所に置かせてもらいました。乾燥させてはいけないので、この上からブルーシートをかぶせます。


午後は、自分が養蚕をやりたいと思い立ったときから大変お世話になっている方と明日の桑植えの準備作業。車を1時間ほど走らせて、道具もいろいろ持ってきていただいて、手弁当で来て下さいました。

この方も、自分が青年海外協力隊として派遣されたネパールに3年間、養蚕の専門家として活動されていたため、勝手にその大きな背中を追いかけさせていただいています。


畑のつくり方、手鍬の使い方、マルチの張り方、いろいろ教えていただきました。
1回、研修受けたから大丈夫だろうと思っていましたが、やはり実際に全部をやってみると全然具合が違いました。たかをくくっていた自分のなんと情けないこと…

しかし、こういう方と出会えたから、養蚕を「やりたい」という気持ちから「やるぞ」という気持ちに変わったんだなぁと改めて思いました。

そう養蚕業に携わる人は、みな一様に魅力的なのです。
このような方々にも、(運が良ければ)会える甘楽町にぜひ一度お越しください!

さあ、明日から1,000本植えていきます。
さてはて、終わるでしょうか… 汗)
群馬県清酒品評会と桑植え準備
Sunday, March 19, 2017

群馬県清酒品評会と桑植え準備


年が明けて、時間をみつけては桑の手入れをしていました。
昨年、養蚕シーズンのときに切らなかった桑を、1mくらいの長さを残して切っていきます。

これを行わないと、春から桑が四方八方に伸びて、お蚕に与えるどころじゃなくなってしまうのです。そして、この作業は新芽が出てくる4月までに終わらせなければなりません。

1月から週末などの時間をつかって(とは言っても、1月は大吟醸の仕込みがあったので進まず)、しこしこと作業を行いました。


上の写真は、1月4日の桑畑。天まで届き、、、空をさえぎってすらいます。


そして、これが2月18日の定点写真。空が見えました!!
これで、春先しっかり新しい枝が出てくるのを待つのみです。

そして、作業中にはこんな特典も。


特典1:桑畑の北側に住む方からの長ネギ、かぶ、大根。


特典2:桑畑の南側の畑を耕作している方からのかぶ、ほうれん草、ブロッコリー、チンゲン菜。


特典3:いつも決まった時間にあらわれる人懐こい(?)鳥

甘楽町の冬野菜のおいしさを噛みしめています。

お酒づくりの方はというと、、、
先日、大吟醸の搾り作業がありました。


まず、綿でできた袋に、もろみ(こす前の発酵中の白い液体のことです)を入れ


特殊な容器の上に竹をはわせ、一つずつ縄で吊るしていきます。


そして、袋からこされたお酒を「斗びん(とびん)」と呼ばれる18リットルのガラス容器でうけます。前出の容器の底がななめになっているため、お酒は自動的に流れ出てくる仕組みになっています。


温度や紫外線で悪くならないよう、発酵がこれ以上進まないよう、すぐさま冷蔵庫に移します。

まだこれで終わりではなく、最後まで気を抜けません。
長い長い、大吟醸づくりです。
お蚕の足音を感じつつ、お酒は佳境に。
Thursday, March 09, 2017

お蚕の足音を感じつつ、お酒は佳境に。


みなさん、明けましておめでとうございます。

気温が下がり、温度が安定する12~1月はお酒づくりの繁忙期。
いよいよ大吟醸の仕込みがはじまりました。

お得意の(?)メモ帳片手に言われたことをメモろうとしたところ、「大吟醸はスピードが命。記録する暇なんてないぞ!聞きながら、口を動かしながら、手足を動かせ」との杜氏さんからの激が・・・

そろそろ、ブッキュシュな自分から脱皮しなくてはいけない気がする今日この頃です。

さて、酒蔵にお世話になって2ヶ月弱、なぜ見習いの自分が、一番高級な大吟醸づくりにたずさわれるかというと、それはもう完全にここの酒蔵のご厚意なのですが、この大吟醸における作業こそがお酒づくりのイロハの「イ」だということで、この一連の流れを経験すべしとの命をうけました。

かの有名な某山口県の酒蔵も、酒づくりの経験の浅い人にも大吟醸をしっかり作らせるそう。


この記録用紙は、かつては門外不出であった諸々の記録。

かつては出禁であったのに、なぜ今こうして外に出せるかというと、7~8年前から、全国の酒造メーカーさんが尻すぼみする日本酒業界に危機感を覚え、「技術や作業記録を公開して、全国的に良いお酒をつくっていこう」という流れが生まれたからとのこと。

各レストランのレシピを公開・共有して、グルメの町としての起立に成功したスペイン(だったような・・・)の町の事例ととても似通っていて、非常に面白い!と感じました。

とはいっても、この記録通りやっても、蔵の立地する環境や作業する人のさじ加減等々によって、同じ酒にはならないみたいです。なな、なんと!

いろいろな要素が組み合わさって、味が変わっていく日本酒。
まだまだ、この世界の縁の外から覗きこんでいる自分ですが、しっかりかかわっていきたいと思います。


今晩は、杜氏さんと次期杜氏さんと蔵に泊まり、翌朝の作業に備えます。

ちなみに、これよく間違われるのですが・・・
(というか、自分もここで働くまで勘違いしてたのですが)

杜氏は酒造りの最高責任者であって、蔵に一人しかいません。酒蔵で働く人すべてが「杜氏」ではなく、その下に「蔵人」という酒造りの職人さんらがつくのです。杜氏さんは、大工でいうところの棟梁という感じです。

南部杜氏(岩手県)、越後杜氏(新潟県)、但馬杜氏(兵庫)という呼び名があるように、杜氏も全国に分布しており、歴史も非常に面白いです。

また、いつか紹介できればと思います。

それでは、夜の酒蔵の雰囲気を感じつつ、床に入ります。
みなさんも良い週末を!
いよいよの1月がはじまりました。
Friday, January 06, 2017

いよいよの1月がはじまりました。