晩秋蚕繭が出荷されました


またまた間が空いてしまいましたが、先日(10月7日)晩秋蚕の繭を無事に出荷することができました。
前日に回転まぶしの木枠から外したまぶしを、下の写真の赤い機械のなかに入れ、繭だけを取り除きました。

写真は春シーズンの研修でお世話になった黒澤さん

昔は木製の道具をつかって手動でまゆを押しだしていたいみたいです。


黒澤さんのところに道具があったので、やってみました。機械のスピードにはかないませんが、「シュコ シュコ シュコ」と繭がまぶしから押し出される心地よい音がします。

繭のまわりには「毛羽(けば)」と言われるお蚕が繭をつくるとき、足場として最初に吐く糸があるのですが、上の赤い機械はその毛羽もブラシで取り除いてくれます。

写真左にあるモフモフしてそうなのが「毛羽」です

「毛羽」は出荷してもお金になりませんが、性質はやはりシルク。手にのっけるとのっけたそばからあたたかくなってきます。

モフモフ

昔は各家庭でずきんや布団のなかに用いられていたみたい(贅沢!)ですが、今はシルクタンパクという成分を抽出し、石けんや化粧品の原料として活用されていたりします。

さて、毛羽の話になってしまいましたが、大事な本体はというと。

翌朝の出荷に備えて保管し・・・

朝、袋づめをして出荷することができました

袋は偶然にも、先月、養蚕農家さんと気鋭の織り手さんを訪ねた秩父のものでした。

袋にところどころついているシミも味があります

繭の収量は15kg、ちょうど1袋分。来年以降は、この6~8倍の量を目指します。

各方面でいろいろとご支援・ご協力いただいた方々、本当にありがとうございました。
また、4日後、次は初冬蚕繭の出荷です(笑)

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